2chやSNSで「WEBデザイナーとかグラフィックデザイナーはやめとけ」というのを見るのですが、やめといた方がいいですか?
ブラックな会社が多いんですか?
今回はこんな質問にお答えします。
まずタイトルからして絶望的ですが、結論やめといた方がいいですね。。
ただし条件付きですが。
実際ボクは、20年ほどwebデザインとグラフィックデザインの仕事をしていますが、単純に「デザイナーって響きがいい」とか「デザイナーって憧れる」「なんか華やかな感じ」と思ってなりたいならやめといた方がいいですよ。
後、安易に異業種から転職のためになりたいと思う人もやめときましょう。まじでw
ただ、「どうしてもなりたいんだ!」「自分の人生をかけてでもなりたい!」という人は、この先を読んでくださいね。
これで読んでなりたいと思った方はドMかもですw
たつとら
本業のWebデザインを中心に30~40代に向けて
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2chが元の「webデザイナーはやめとけ」は事実。憧れだけならやめたほうがいい
発信元の2chもそうですが自分の周りでもよくwebデザイナーやグラフィックデザイナー(以下webデザイナーで統一)はやめとけ」と言うのを聞きます。
それを言っているのは、なった事がある人や現職の人が言ってるのであって、ぶっちゃけそうなんですよね。
経験している自分もそう思うし、間違いないんです。
テレビなんかではよくいい感じに映ったりもするから憧れを抱くのは当然です。
ボクもそんな感じでした。
ちなみにボクがデザイナーを目指したきっかけが単純に専門学校のパンフレットがよく見えただけなんでw
結果、ボクもドMだったのかもしれません。
今でもwebデザイナーをやめたいと思ったことはないですね…
けれど、ボクの周りにはwebデザイナーをやめた人は何人もいます。
なので一応「やめとけ」ってボクだって言うでしょうね。
では、何故「やめとけ」と思うのかは、簡単に言うと以下のことを満たしているからです。
- 労働時間が長いから
- 比較的給料が安い
- センスが必要
- スキルアップするには転職がつきもの
何故「webデザイナーはやめとけ」と言われるのか
1つずつ少し詳しく説明していきますね。
労働時間が長いから
ここ数年は改善されてきた会社もありますが、webデザイナーには残業がつきものです。
今でも会社によっては納期間近になると時間外労働に追われることも少なくありません。
なので、是が非でも定時に帰りたいという人にはオススメできないでしょうね。
比較的給料が安い
労働時間が長い上に比較的給料が安いのがwebデザイナーです。
他のwebのプログラマーやマーケターなどに比べても安いイメージがあります。
出典:https://mynavi-agent.jp/knowledge/it/1506.html
フリーランスやクラウドソーシングの普及により、低価格での仕事の受注が一般的になってるのも原因のひとつでしょう。
しかも、変化が早い業界なので、新しいツールやデザインのトレンドを常に追いかけなければいけません。
端的にいうと割りに合わないんですよね…
ボクの周りでも「給料が安い」という愚痴を聞くのは日常茶飯事ですw
残念ながら、こういった点がブラックと言われてしまうのも無理ありません。
ただ、その「労働時間が長い」「給料が安い」を少しでも軽減してくれるのが、インハウスデザイナーです。
制作会社に比べて待遇面でメリットが多いのも特徴です。
詳しくはこちらの記事で
センスが必要
デザインって、長く続ければデザイン力も上がるしスキルも付くから良いデザインができると思っていませんか?
もちろん人によってはそうかもしれません。
経験が多いほど良いデザインができるのは当然です。
しかしながら、年数を重ねても正直微妙なデザインの人もいます。
ボクも今まで何人も見てきました。
そういう人達にいえるのが、デザインのセンスがないということ。
デザインのセンスは年数を重ねるだけでは備わりません。
ここが難しいところなんですよね。
webデザイナーは、アーティストと違ってクライアントを満足させるのが重要になります。
常にクライアントを満足させることができなければ、何年やっても先はないと思っていた方がいいかもしれません。
スキルアップするには転職がつきもの
web業界ではスキルアップのために転職をすすめるというのをよく聞きます。
もちろんwebデザインでもそうです。
同じ会社に長くいてもスキルアップはもちろんしますが、いろんな会社に転職すると成長の度合いが全然違います。
転職するのが苦手な人や腰を据えて仕事したい人にはあまり向かないでしょう。
運悪くブラックな会社に入社する可能性だってあります
そんな時、転職の決断ができるのかになってきます。
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Webデザイナーには、なりたくてもならない方がいい?
先ほどまで、ちょっと厳しいことばかり言ってきましたが、それでもなりたいと思う人は目指してもいいでしょう。いや、目指すべきです。
それで、心が折れない人は長く続けられると思います。
この先、手に職を持つというのは仕事にも困らなくなるし、個人で働きたいと思っている人にも最適な職業の一つになるでしょう。
ボクも20代後半と遅い年齢でデザイナーになりましたが、ずっと目指していたので今でも続けらています。
webデザイナーになりたい人が持っておくべき要素
「Webデザイナーはやめとけ」と言われてもなりたい人が、これだけは持っておいた方がいい要素があります。
webデザインを長く続けていく上で大事な要素になるので、確認しておきましょう。
- 常に新しい物を想像するという姿勢
- コミュニケーション能力
- デザインセンス
- デザインを受け入れる姿勢
常に新しい物を想像するという姿勢
デザインのトレンドの変化は早いので、つい最近のデザインがもう古いという事があります。
なので、常にトレンドに対してアンテナを張っておく必要があります。
いくらデザインが良くできていても、「あれ、なんかダサくない?」とか言われる事だってあります。
実際、ボクも社内でデザイナーの管理に携わっていた時にそういうデザインを目の当たりにした事もあります。
そう思われない為にも以下の物は常にチェックしておきましょう。
- 街中の看板やポスター
- 商品パッケージ
- チラシ・フライヤー
- SNSのバナー広告
- ネット通販などのセールデザイン
コミュニケーション能力
Webデザインはクライアントあってこその仕事です。
クライアントの要求に応えるデザインを作成しないといけません。
クライアントがイメージする物と全然違ったり、満足できない物を提出すると相手からの評価は下がり、次の仕事に繋がらなかったり別のデザイナーに担当を変えられたりします。
そうならない為にもクライアントが意図する内容を正確に聞き取り、アウトプットするコミュニケーション能力、いわゆる聞く能力が必要になってきます。
もちろんインハウスデザイナーの場合でも同じです。
上司の意図したデザインでなければ、修正の回数や残業も増え、評価が下がるのは間違いありません。
日頃から、相手の話をよく聞き理解すること大事になってきますね。
ただ、一方的に聞くだけではなく自分の意見を持つことも重要です。
唐突に聞かれることもあるので、デザインに関する自分の考えも持つようにしておきましょう。
デザインセンス
先ほどから言っている「デザインセンス」
重要な要素の一つに間違いありません。
「デザインセンス」を上げるのが難しいのは、本人がセンスがないとわかってないから。
自信満々でデザインを見せてきた同僚もいましたが、センスがなくて時が止まることがありましたw
センスを上げるのが難しくてどうしようもないという方はお任せください。
ボク独自の見解ですが、ボクの中では
デザインセンス=ファッションセンス
だと思っています。
いろんな人を今まで見てきましたが、やっぱりデザインセンスが良い人はファッションセンスもあるんですよね。
逆もしかりです。
デザインセンス=ファッションセンスの関係については詳しく書いている記事があるので、こちらもご参考に。
デザインを受け入れる姿勢
webデザイナーはクライアントの意見を聞き入れる姿勢を持たないといけないと言いましたが、さらに自分が良いと思っていないデザインでも受け入れる姿勢を持たないといけません。
クライアントあっての仕事ですので、葛藤はおきますが妥協する必要はあります。
ボクもクライアントの意見を聞き入れ続けて、自分では納得できないデザインが出来上がることもありました。
ただ、相手が喜ぶのであれば受け入れる必要があります。
それが仕事ですからね。
デザインに慣れてくるとどうしても自我が出てしまいますが、円滑に仕事が進むために相手の意見を受け入れる姿勢も持てるようにしましょう。
では、「webデザイナーはやめとけ」と言われてもなりたい人はどうする?
Webデザイナーになりたい人が持っておくべき要素について理解できかと思いますが、ではwebデザイナーになりたい人は実際にどういった行動を起こしたらいいでしょうか?
言ったら方法はいろいろありますが、一般的な方法は以下になります。
優先度が高い順に並べています。
- webデザインのスクールに通う(受講する)
- web系に強い転職エージェントに登録する
- とりあえずバイトで募集している会社を探す
- まずは副業から始めてみる
❶ webデザインのスクールに通う(受講する)
Webデザイナーになるなら、もちろん独学よりスクールに通ったり受講したりするのがオススメです。
全くデザインに携わったことがない人は何から始めた方がいいかもわかりません。
デザインの基本を理解するだけでも相当な時間を費やすので、大幅なロスになります。
その点、スクールの場合はデザインを一から学べるので初心者の方にも安心です。
しかも、ここ最近はリモートで授業も受けられるので家にいながらデザインを学ぶこともできます。
時間がない方や在職中の方も楽に受講できますよ。
おすすめのwebデザインのスクールはこちらです。
webデザインおすすめのスクール
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気になる方はのぞいてみましょう。
❷ web系に強い転職エージェントに登録する
「スクールに通うお金がない」「少しでも早く転職したい」という方は、web系に強い転職エージェントに登録しましょう。
web系に特化した転職エージェントなら未経験の方を採用する企業も少なくはありません。
さらに転職活動のサポートもしていただけるので、web業界でわからない事やwebデザイナーの採用情報など詳しく教えていただけますよ。
転職エージェントへの登録は無料なので、まずは登録して採用案件を確認してみましょう。
web業界に強い転職サービス
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❸ とりあえずバイトで募集している会社を探す
いきなりwebデザイナーとして入社するのが怖いとか不安だと思っている人は、バイトやパートとして入社するのも手でしょう。
基礎的で簡単なデザインから入るオペレーターなんかもバイト募集している会社もあるので、基礎を十分に覚えてデザイナーにステップアップするのもいいかもしれません。
バイトやパートから正社員になる人も意外に多いので、まずはどんな仕事か実際に体験してみて自分にあっていればそのまま続けていくのもアリかもです。
(実際、ボクが以前働いていた会社にもバイトや派遣から正社員になった人が何人もいました)
❹ まずは副業から始めてみる
これも上と重なる部分がありますが、すぐにwebデザイナーになるのが嫌な人は副業から始めてみてもいいでしょう。
今はランサーズやクラウドワークス、ココナラなどいろんなサイトでデザインを募集しています。
ただ、デザイン未経験の場合は仕事に結びつくことが限りなく0に近いと思っておいた方がいいです。
さすがにクライアントも「経験者でデザインがうまい人」と「未経験でほぼデザインが出来てない人」だったら経験者のデザインを選びますよね?
ボクがクライアントでもそうです。
なので、まずスクールを受講して、ある程度デザインができるようになってから副業を始めた方がいいと思います。
ある程度副業で仕事が取れるようになったら、独立やフリーランスとしてステップアップしてもいいでしょう。
優先度順には並べましたが、実際ボクがオススメしたいのは❷です。
スクールで習ってから転職するのもいいのですが、「習うより慣れろ」で習う事と実際に経験するのでは全然違います。
ボクもスクールに通って就職しましたが、実務で経験した方が何倍もデザインが身につきましたね。
しかしながら、未経験は不安という方も多いので少しでも経験してからwebデザイナーになりたい人も多いと思います。
そういう人はいさぎよくスクールに通って(受講して)webデザイナーになればいいでしょう。
webデザイナーに決まった道はないですからね。
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webデザイナーになりたい人のQ&A
最後に、webデザイナーになりたい人のために、質問も用意したので見ておきましょう。
主に気になる項目を挙げたので参考になるはずです。
- webデザイナーとグラフィックデザイナーはどっちがなりやすいの?
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今の時代を考えたら、webデザイナーの方が求人も多いしなりやすいのはwebデザイナーでしょう。
ただ、グラフィックデザイナーは応用がききやすいので、グラフィックデザイナーからwebデザイナーになりやすいと思います。
実際、ボクの経歴もそうです。
グラフィックデザイナーはillustratorがメインで、photoshopも触っていますが、webデザイナーはillustratorをほぼ使うことがないので、逆にグラフィックデザインは作りづらい傾向にあります。
両方のデザインがやりたいって人は、グラフィックデザイナーからなった方が後々やりやすいですよ。
- webデザイナーって性格が悪い人が多いんですか?
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これはよく聞く質問。
実際はそんなことありませんw
ただプライドが高かったり、人と接するのが下手な人が多いので、外から見たらそう見えるだけなんです。
これについては、こちらの記事もご参考に。
- 大人しかったり、人見知りでもwebデザイナーになれますか?
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もちろん主に一人でやる仕事なのでなれます。
ただ社内での意見交換やクライアントとの打ち合わせなど、どうしても話す場面は出てくるので、そういう時はコミュニュケーションを上手く取れるようにしておきましょう。
フリーランスだったとしても、リモートでの打ち合わせなどもあるので最低限自分の意見を出せるようにしてください。
- webデザイナーって若い人が多いのでしょうか?
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近年webデザイナーの需要も増え、スクールが多い事やリモートでも仕事ができるということからwebデザイナーになる人は増えています。
会社でもグラフィックデザインの現場より、webデザインの方が若い人が多い傾向にあります。
実際、ボクも会社では若い人に囲まれて仕事をしていますw
中途で未経験で入られる方の中には、仕事内容よりもそっちの方が気になるって方もいるでしょうね。
- イラストとか描けなくてもwebデザイナーになれますか?
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イラストが描けなくてもwebデザイナーになれますよ。
というか描けない人の方が多いかもしれませんね。
ボク自身、人様に見せられほど絵は上手い方ではないけれど、普通にデザイナーを続けられています。
イラストを利用する際は、ネットの素材とかの方が手っ取り早いし、オリジナルのイラストの依頼がきた場合は、社内に絵が上手い人がいたらその人に任せたらいいので特に不自由になることはありません。
また、絵が上手い人はデザイナーよりもイラストレーターになる人の方が多いと思いますよ。
まとめ
2chやSNSでよく聞く「webデザイナーはやめとけ」という言葉は、現役のwebデザイナーからしたら、悲しくなる反面納得いく言葉だと思います。
ボクも最初の方で厳しく言及しましたが、事実であることに間違いないんです。
「webデザイナーはやめとけ」に関して、他の記事とかでは「実際webデザイナーは良いですよ」とか「好きなら目指そう!」とか簡単(?)に言っていますが、ボクは正直に「以下の理由があるのでやめとけ」
「それでもなりたいなら目指した方がいいよ」と言いたいです。
実際に挫折した人を見てきたから言えることなんで、簡単には言えません。
以上です。